チーム・組織づくり
マネジメント
新入社員
こんにちは、FCEの荻野純子です。
PART1のマインドセット編に続き、新入社員が「目標に責任を持ち、自ら進んで仕事をする」その具体的な育成の3ステップをお伝えします。
今回はPART2です。ぜひあなたの会社に入ってきた大切な新入社員育成にお役立てください。
それではスタートです!
「新人って、最初はいいけど、最初だけなんだよなぁ…あとはずっと受け身で、育成・指導が大変…」
なんて思うこと、あなたはありませんか? なぜ、受け身の新人ができあがってしまうのでしょうか? 新人たちは元々、受け身人間だったのでしょうか?
もちろん、そうではありません。もしかすると、それはあなたの新人に対しての指示の出し方に原因があるかもしれません…
短い期間で、挫折と成功体験を繰り返させ、「本気を出せる自分」に気付き、達成意欲、行動力を醸成する。そのためには、短期的・具体的目標を設定する必要があります。
一言でいうと、新人が受け身にならない環境をつくるためです。例えばの話をしましょう。新人が現場に配属された時、「半年後には、この部署のメンバーと同じ仕事ができるようになってくださいね!」という目標を伝えたとします。すると、新人はこう言うでしょう。
「分かりました!私、頑張ります!!(キラキラ)」と。でも、この伝え方で、今週1週間で何を達成するのか、を考え、目標に向かって今日から自分が行動すべきことを、決めることのできる新人はなかなかいません。というかほぼいません。
おそらく、これは中途採用の方であったとしても、難しいと思います。なぜならば、「半年」という期間は入社間もない新人には、長期的すぎ。そして、「この部署のメンバーと同じ仕事ができるようになる」では、あまりにも抽象的でイメージできないからです。
ですから、どれほどやる気のある新人でも、最初の言葉はこうなります。
「わかりました!それでは、まず何から始めたらいいですか?」
これが受け身の部下の始まりなんですね。PART1で、やる気と一歩踏み出す勇気を引き出した後に必要な事は、「短期的で具体的な目標」を設定することなのです。
例えば、「1週間、名刺交換枚数のレース」などはどうでしょうか?(ちなみに、これは私が前職でやった方法です)飛び込み訪問や、駅とかで名刺交換をお願いするアレです。とにかく、1週間でどれだけ多くの名刺交換ができるか、を競います。ただ、それだけです。
しかし、目標達成のためにまず自分が何をするべきなのか考えやすく、少しの工夫が結果に表れるため、自分で考える力や、自分で考えるクセを身につけることができます。その過程の中で、小さな挫折と小さな成功体験をたっぷり経験し、成果に繋がることで、「本気で考え、本気でやれば自分にも成果が出せるんだ!」ということに気付いてもらうことができます。
(ちなみに、私がこれをやった時(中途入社で)は、とにかくうまくいっている人を徹底的に真似しました。成果が出なかったので、プライドを捨てて、とにかく真似しました。その結果、最優秀賞を取れました。汗も涙も流し、本当に大変でしたが、自信や、周囲への感謝の気持ちが短期間で生まれたものです。)
競争性やチーム制を導入することで、組織への感謝の気持ちや貢献性も作ることができるのです。
でも、こんな声も聞こえてきそうですね。「まぁ、営業では、競争の仕組みや短期的・具体的な目標設定がしやすいけれど、営業以外の部署では難しいよね…」という声です。営業以外の部署では難しい…
そんなことはありません! どのような部署・業種・業界でも競争は取り入れることはできます。
例えば弊社の新人研修では、ビジネスマナー研修の中で、競争を取り入れています。ただのビジネスマナー研修です。どのようにしているのかというと、 マナーのトレーニングを通じて、具体的目標設定をして、チームごとにポイント獲得を競う、という仕組みを取り入れます。
一番気持ちの良い挨拶ができたら1ポイント。敬語のテストにチーム全員で合格できたら3ポイント。一番チャレンジングな発表(?)をしたチームには5ポイント、などなど。競争となるとみんな必死になります。すると最後には、どんな風になるかというと、みんなどうしても発表をしたくて、「はい!はーい!私、発表しまーす!」と、全員立ち上がり、果てはぴょんぴょんジャンプし始める新人も出てきます…
ただのマナー研修ですよ?(笑)(想像できないかもしれませんが、本当です…)
短期的で具体的な目標設定によって、目標に対する責任感や達成意欲を引き出すことができるのです。ポイントは、短い期間で、挫折と成功体験を繰り返すこと。そして「本気を出せる自分」に気付き、達成意欲、行動力を身につけること、です。これは、中途採用でも一緒です。ぜひ、取り入れてみてくださいね。
PART2の目標設定編は以上です。早くも次が最終号ですがお楽しみにっ!
荻野 純子(おぎの じゅんこ)でした。
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※1〜※4 マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要:(※1,※2)2022年4月期 (※3)2022年6月期 (※4)2022年7月期_ブランド名のイメージ調査