チーム・組織づくり
マネジメント
「叱る」って、本当に難しいですよね。
実はわたしも、叱るのは苦手です・・・。
今、一緒に働いているメンバーからすれば、
「いやいや、いつも大司さんに叱られています!」
ということかもしれませんが(笑)、わたしが苦手だなあ、と感じるのは
ことが多いからです。
自分自身も迷っているから、なんとなくうまく叱れず、
結局その時々の場当たり的な対応になってしまう・・・。
でも、気になっていることをいちいち叱っていたら、
お互いにストレスになっていくのも感じる・・・。
「どういう時に、叱ればいいんだろう?」
「どういう風に、叱ればいいんだろう?」
結構長い間、こんな悩みを抱えていました。
そこで、これまで私を見てくれていた何人かの上司に相談をしてみたところ、
こんなことを質問されました。
「そういうことも大事なんだけど、そもそも、大司さんが叱る目的って何?」
・・・叱る目的?
正直、まるでわかりませんでした。
部下ができたら叱ったりしなきゃいけないもんだ、と思っていましたし、
できていないことや、間違った考え方、
周りに迷惑をかけるミスがあれば、叱るべきだ、とも思っていました。
でも確かに言われてみると、
「なんのために叱るのか」という軸が、自分にはないことに気づきました。
そこで、メンバーを叱りそうになった時に、
心の中で一時停止ボタンをおして、少し考えてみるようにしたのです。
「なんで、言った納期守れなかったの?!」と言いそうになったら・・・
『なんのために、今叱ろうとしているんだっけ』と考える。
「どうして、こんなことも考えられないの?!」と言いそうになったら・・・
『なにを理解してほしくて、叱ろうとしているんだっけ』と考える。
そう繰り返していくうちに、「叱ろう」とするときには、
自分がある目的を持っていることがわかりました。それは、
“間違った行動を、今後継続的に改め、変えてもらう”
ということです。
そしてさらに、
“その行動を変えることは、自分自身の為になることに気づき、
前向きに取り組んでほしい”
という気持ちもあることにも気づきました。
その視点で、それまでの自分の「叱り方」を振り返ってみると、
まったくその目的を叶えていないことが分かったのです。
「なんで、言った納期守れなかったの?」
「どうして、こんなことも考えられないの?」
「ちゃんとやってよ」
と、叱るというよりは、つい頭にカッと血がのぼって、
思ったことを感情的に、相手にぶつけてしまうことが多かったのです。
そして、そういうことが続くとつい、
「いや、この前も叱ったばかりだから今日はやめとうこう」
と、よく分からない理由をつけて大事なことも叱れなかったりしていました。
つまりわたしは、叱る目的を達成することよりも、
『なんで、私の言っていることを理解してくれないんだろう?』と
ばかり思っていて、
『理解させる』にはどうしたらいいか、ということばかり考えてしまっていたのです。
そうではなく、叱る目的は
「部下が自ら間違った行動に気づき、
自らすすんで、前向きな気持ちで行動を変え続けること」
だととらえれば、もっと他の言い方、伝え方があったな・・・
そう思わずにはいられませんでした。
その日から、
「なんで、こうなの?なんで、わかってくれないの?」
というアプローチではなく、出来る限り、
「これは、こうしたほうがいいと思うんだけど、どう思う?」
「こういう結果について、どう振返っている?」
というように、自分の気持ちや考えを押し付けるのではなく、
相手の考えを聴くようなアプローチに変えて行きました。
まだまだ、つい「なんでそうなるの?!」となってしまうこともありますが(笑)
ちょっとずつ、部下が自分で考え行動し始めていることを感じ、
とても心強く思うことも増えてきたように思います。
まずは、自分自身のもっている「叱る目的」を、
しっかりと振り返ってみると、気づきがあるかもしれません!
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※1〜※4 マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要:(※1,※2)2022年4月期 (※3)2022年6月期 (※4)2022年7月期_ブランド名のイメージ調査