チーム・組織づくり
マネジメント
前回までの記事では、「指示待ちの部下にもっと自分で考えて動いてほしいけれど、どうすればいいのか?」という悩みについて、大きく2点のポイントをお伝えしました。
1つめは、「組織・チームの目指す方向を具体的に共有する」ことが大事であるとこと。
そして、2つめは「個人の目標や状態が 組織の目的・目標にどのようにつながっているのか」を部下が理解し、合意できていること。
でした。
今回は「自走するメンバー育成中のフィードバックのお悩み」についてお答えできればと思います!!
さて今回は、2つのポイントを念頭に、自走するメンバー育成中によくお聞きする「フィードバック」に関するお悩みについてお答えしていきます。
メンバーが自分で考えてくれるようになったけど、「そういうことじゃないんだよ…!!」という提案が上がってくることって…ありますよね。
そんなとき、「もっと、よく考えて意見出してよ…」とつい頭ごなしに否定してしまった…結局、具体的に修正指示をして、最終的には「自分でやってしまった…」
なんていう方ももしかしたら、いらっしゃるかもしれません。
その結果、部下が「結局、上司の言う通りにしたほうが良さそう。自分で考えるより、やっぱり指示を待とう」なんて、受け身に戻ってしまっては、それはそれで、困ってしまいますよね。
では、こんな時、どのようにフィードバックすれば自走するメンバー育成への一歩となるのでしょうか?
良い悪いのフィードバックの前に、「なぜ、その内容に至ったのか?」まず、ここを確認することから始めてみてください。
その時、下記の内容で一緒に整理していくとお互いにわかりやすくなります。
1)目的(なぜ何のためのものか?)
2)最終的に実現したい状態 ※いつまでに
3)実現するために解決したい課題は?(実現するために取り組みたいことは?)
4)どんな方法で解決しようとしているか?(どんな方法で進めようとしているのか?)
この内容の中でも、(1)(2)を明確にしないまま、(3)(4)を考えてしまうメンバーは結構います。
場合によっては、(4)からしか考えていないケースもあったりするんですよね。
部下から出てきた提案や意見に対して上司の皆さんが(1)~(4)のように、「目的」的に質問し、一緒に部下の思考を整理することで、部下自らが、自分に足りていなかった考えや視点に気付く機会を創り出すことができます。
そして、こういった機会を経験していくうちに、部下は、自分で自分に質問し、思考を整理していく力を身に付けていきます。
「目的・目標実現の為に自分で自分に効果的な質問ができる」
このセルフコーチング力はまさに、自走するメンバーに必要な力です。
ぜひ、自分で考え自走するメンバーに育成するためにも、フィードバックの前に部下の思考プロセスを一緒に整理する質問をしてみてくださいね。
次回も「自走するチーム作り」のヒントをお伝えします!
以上、松村でした!
PS
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※1〜※4 マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要:(※1,※2)2022年4月期 (※3)2022年6月期 (※4)2022年7月期_ブランド名のイメージ調査