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新入社員
こんにちは、FCEの荻野純子です。
4月、新しい仲間を受け入れる会社が多いということで、トレマガ編集チームから、「荻野さん!新入社員の育成のコツを教えてください!というか、トレマガ書いてください!」(驚)
と、頼まれてのピンチヒッターです。「新入社員を迎える準備」について、3号連続で、新入社員が「目標に責任を持ち、自ら進んで仕事をする」、その具体的な育成の3ステップをお伝えします! ぜひあなたの会社に入ってきた大切な新入社員の育成にお役立てください。
それではスタートします!
一生懸命さと一歩踏み出す勇気を引き出し、「プロ」としての自覚を身に付ける。「仕事ってこれくらいでも許されるもんなんだ~(楽勝)」って思わせたらダメ。でも、、、
「厳しくするとすぐにくじけてやめてしまうんじゃないの?(困)」という声もよく聞きます。どうすればよいでしょうか? あなたはどうしていますか?
「何を考えているのかわからない…」
「素直だけど言われたことしかやらない…」
「叱るとすぐに委縮してしまう…」
最近は、このようなお悩みを日本全国どこに行っても、とにかくよく聞きます。「ゆとり世代」「さとり世代」という表現をよく耳にするようになりましたが、単純に、世代でひとくくりにするには難しく、「1人1人の価値観や好みが多様化」しているのが特徴だと思います。その多様化を、育てる側である私達も理解し、柔軟にコミュニケーションを取っていくことが新人育成の最も大切な軸ではないでしょうか。
マインドセットとは、簡単に言うと、学生から社会人への切り替えです。つまり、「教えてもらう立場」から、「プロとして本気で仕事をして、結果を出す立場」に意識やあり方を切り替えることです。この切り替えは、誰でも、社会に出て、仕事をしていればいつかは切り替わります。
ただし、人によってそのスピードは違います。ここで大切なのは、その「スピード」。いかに早く切り替えるか、というのがポイントとなり、その後の成長スピードはぐーんと変わります。
本気にならないと絶対に超えられない壁を作ることです。ここで、大切なのは、「本気を出したら、必ず超えられる壁であること」です。その壁を全力で超え、「挫折」ではなく「成功体験」を積んでもらい、一つ一つの仕事に責任を持ってやり遂げる、「プロの基準」を身に付けてもらうことが目的です。
…言葉で言うのは簡単ですが、では、その壁はどう作ればいいのか?
実際にやるのは難しそうですよね…
では、例えばの話をしましょう。入社研修などで、商品知識等についてのペーパーテストがあるとします。そのテストはクリア基準が95点と高く、それなりの努力をしないと合格できません。(しかも全て記述式)あなたは試験官で、その50分のテストの採点をしました。すると、漢字の間違いを1カ所発見してしまいました。そしてその漢字のミスさえなければ合格、だったのです…
さて、この状況であなただったらどうしますか?
「まぁ漢字1カ所ぐらいだったら…」
と思ったとしたら、それはダメです。絶対に採点の基準を緩めてはいけません。
…なぜか?
理由は、採点を甘くしてしまうことで、新人は、
「仕事ってこれくらいでも許されるもんなんだ~(楽勝)」
と思い、その甘さが、その後の仕事に対するスタンスに影響してしまうからです。仕事において「部品が一つ欠けても納品できない」ことと同じ基準で見れば、わかりやすいと思います。これを見逃すと、平気でお客様の会社名を間違えたりします。(経験ありませんか?)
ちなみに、これは中途社員を受け入れる時も一緒です。「ここの会社は、これぐらいやっとけば大丈夫なんだ。」と思われてしまいます。なので採点の基準は常に仕事におけるプロの基準である必要があります。
そして、壁になる私達自身の行動もプロの基準で徹底しなければならない、ということになりますね。
とはいえ、、、
「厳しくするとすぐにくじけてやめてしまうんじゃないの?(困)」
という声もよく聞きます。どうすればよいでしょうか? この時大切なのは、受け入れ側のアプローチとして、「あなたなら絶対に乗り越えられる!大丈夫!」と信じること、です。そして、愛情から生まれる厳しさで接することが大切なのです。なので、合格するまでは心を鬼にして厳しい採点をする。でも合格するまで、私もあきらめないよ!という、アプローチをしてあげてください。
これがマインドセットです。
(ちなみにこの採点基準の厳しい、記述式ペーパーテストは、入社研修のオススメのやり方の1つです)
PART1のマインドセット編は、以上です。次号もお楽しみにっ!
荻野 純子(おぎの じゅんこ)でした。
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※1〜※4 マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要:(※1,※2)2022年4月期 (※3)2022年6月期 (※4)2022年7月期_ブランド名のイメージ調査