チーム・組織づくり
マネジメント
新入社員
こんにちは、FCEの荻野純子です。
PART1のマインドセット編、PART2の目標設定編に続き、新入社員が「目標に責任を持ち、自ら進んで仕事をする」その具体的な育成の3ステップをお伝えします。
今回はPART3、最終回です。ぜひあなたの会社に入ってきた大切な新入社員育成にお役立てください。
それではスタートです!
一言でいうと、目標達成に対して粘り強く、行動し続ける習慣を身に付けるためです。新入社員研修の後、よくこんなご相談を受けることがあります。
「新入社員研修の時は、一生懸命主体的に取り組む姿勢が生まれていたのに、配属してしばらくすると、元に戻ってしまった…」
研修で、一歩踏み出す勇気と目標達成意欲を引き出すことができても、いざ現場に出るとうまくいかないことばかり、壁にぶつかってばかりで、あきらめてしまうというケースが多くあります。そして、目標達成できないのが続くと、未達成グセがつき、モチベーションもどんどん下がってしまいます…
だからこそ、頑張れば効果がすぐに出た、新入社員研修の場だけでなく、どんな環境に置かれても、どんな壁にぶつかっても、目指す姿を実現するまで「やり抜く力」を身に付けてもらうことが、新入社員育成の最後の鍵になります。
「やり抜く力」とは、目指す姿を実現する為に、何をしたらいいのかを考え、実際に行動し、実行した結果、うまくいかなくても、その要因を分析し、目標達成するまで、行動を改善し続ける力のこと。弊社ではビジネスにおける筋力ということで、「ビジネス筋力」なんて呼んでいますが、つまり、自力でPDCAサイクルを回す力を身に付けることが大切なのです。
PDCAサイクルという言葉自体は広く知られている言葉です。ただ、実際に行うのは難しい…、自力で回す、もしくは回させるのはもっと難しい…と、経営者や管理職の方からご相談を頂くことが、本当にたくさんあります。うまくいくコツとしては「仕組み」を取り入れることですね。弊社内では1枚ものの「PDCA実践シート」を使っています。
まず年間や月間の目標に対して、具体的にいつ・いつまでに、どこで、誰が、誰に対して、何を、どちらから、どのように、どのくらいかけてやるのか、という計画(=PLAN)を立てます。
次にその計画を実行(=DO)した結果、目標に対して効果性が出ているのかという、検証(=CHECK)をします。
そして、必要があれば計画や行動を改善し実行(=ACTION)します。
これを1枚で見えるようにするのです。すると、最低でも1週間に1回はPDCAサイクルを回すことができるので、目標に対して行動し続ける習慣化ができます。これで、新入社員も仕組みさえあれば、なんとか自分で、計画立案→実行→検証→改善が1人でできるようになります。
そしてさらに、このシートを使って新入社員の指導をすると、新入社員の思考、行動が具体的に見えてくる為、ポイントを絞って、必要なアドバイスやフォローを行うことができるようになります。その結果、きっと彼らが、今いる社員を突き上げる存在になり、良い競争関係が社内にできるはずです!
(ちなみに私のセミナーでこの話をすると、これを自社の管理職にやらせたいです!というお声を結構もらいます。それだけPDCAサイクルで悩んでいる方が多いということですね。)
人材育成は、現場の上司や先輩の皆様のアプローチが重要な鍵となります。組織がもつ多くの資源の中で、人材の能力だけが、どこまでも可能性があるとも言われていますので、是非、1人ひとりの可能性を信じて、育成に取り組んでみてください。
以上、荻野 純子(おぎの じゅんこ)でした。
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※1〜※4 マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要:(※1,※2)2022年4月期 (※3)2022年6月期 (※4)2022年7月期_ブランド名のイメージ調査