公開日:2020.11.19

更新日2024.08.29

チーム・組織づくり

マネジメント

なぜリーダーとしてのあり方が必要なのか?

こんにちは、FCEトレーニング・カンパニーの「7つの習慣(R)」研修講師の松村です。

前回は、リーダーに求められる3つの資質についてお話をしました。リーダーに求められる3つの資質、覚えていらっしゃいますか?

1つ目が「圧倒的な業務遂行能力によるリーダーシップ」

2つ目が「経営管理能力によるリーダーシップ」

そして、3つ目が「人格、人間性によるリーダーシップ」でしたね。

多くの会社では業務遂行能力が高いかということを重視していたり、経営管理能力を持っているかを重視していたりします。

リーダーとして、もちろんそれも必要なことではありますがそれだけではダメで、リーダーシップを発揮し、高めていくためには、その土台としてリーダーとしての人格、人間性、あり方があるとお伝えしました。

では、なぜ、リーダーとしてのあり方が必要なのか?ということについて、また今回の記事では「組織のリーダーシップ」にもフォーカスして話をしていきます。

本記事は「一人でも多くの人、一社でも多くの会社の役に立ちたい」という思いから「7つの習慣(R)」研修の講師たちがお送りしようと決めたものです。

ぜひ、お読み頂き、あなたの会社の成長発展にお役立ちできたら幸いです。

組織にも「人格・人間性・あり方」がある?

先ほど復習した通り、リーダーには、必要な3つの資質があるとお伝えしましたが、実はこの3つの資質は「組織」にも必要な資質でもあります。

一つずつ解説します。

まず、1つ目の「圧倒的な業務遂行能力によるリーダーシップ」について。

これは組織でいえば、「営業力や商品力」などの経営戦略やビジネスモデルということになります。

当然、組織が成長するためには必要なものです。

そして、2つ目の「経営管理能力によるリーダーシップ」

これは1つ目の経営戦略を遂行するために必要な人材育成や採用・配置・評価などの仕組みです。

仕組みも当然必要です。

そして、3つ目が「人格、人間性によるリーダーシップ」

これはどんなものでしょうか?これは「組織文化」もしくは「組織風土」といわれるようなものになります。

法人格という言葉もありますように組織としても「人格、人間性によるリーダーシップ」が必要なんです。

例えば、経営戦略やビジネスモデル が良くて、仕組みも整っているけれど、社員はみんな「言われたことだけをやっている」ような組織文化だったらどうでしょうか?

逆に、新規事業などで事業や商品はまだまだ荒削り。

だけれども、社員はみんな「組織のミッションや目標に向かって自分で考え行動している」ような組織文化だったらどうでしょうか?

どんなに良いビジネスモデル、どんなに良い商品、経営戦略があり、どんなに良い研修やシステムを入れていたとしても「組織文化」が良くなければ、長い目で見て、成長・維持・存続するのが難しいのです。

というのを私たちはこれまで数千社を見てきてヒシヒシと感じています。

なので組織にも「人格、人間性によるリーダーシップ」が必要なのです。これが組織としての「人格」なんです。

リーダーシップがより必要な時代に

ちょっと余談ですが、このようなリーダーシップが必要になってきているのには時代の背景も大きく影響していると、私たちは考えています。

例えば、バブル期のように日本が経済的に伸びているような時代が過去、ありました。

そういう時は、経営陣やマネージャーなどのいわゆる「上の人」が「こうやれ!」ということを実践さえすれば成果が出るという時代でした。

なので社員として求められていたのは、いわゆる「イエッサー」

いかに「上の人」の言うことをキャッチして、実行するかという能力がとても大事だったんですね。

ところが、今はそうではありません。

経済が必ずしも成長しているわけではありませんし、経済環境自体がものすごく大きな激流の中にいるわけです。

なので「上からの指示」や方向性を元に、どうすれば会社としての目的や目標が実現できるのかということを社員一人ひとりが自分ごととして考えて、何をすればいいのか考えるという力が求められています。

そうでないと会社は成長していくことができません。

そうではないでしょうか?

こういった社員一人ひとりが自立して自分で考えて行動できる「組織文化」があるかどうか?「言われたことだけやっている」になっていないか?

これこそが組織としての「人格」なんです。

人はどうしても組織に流されてしまいます。

だからこそ組織の文化、人格が必要なんですね。

現代は、良きリーダーの育成、良きリーダーとしてのあり方、人間性が今まで以上に確実に必要になってきています。

そのリーダーとしての能力を高めるための手段の一つとして、今回は「7つの習慣(R)」をどのように活用するか、ということをお話ししたというわけですね。

ですが、正直に申し上げて「7つの習慣(R)」というのは組織のリーダーを育てる手段なので、必ずしも効果を発揮するわけではありません。

残念ながら「7つの習慣(R)」が組織に根付かないというケースもなきにしもあらずなのです。

では、そのような企業の特徴は一体どのようなものなのか?

また、どのようにすれば「7つの習慣(R)」が組織に根付き、社員一人ひとりが自走する状態になるのか?

次回の記事では、「7つの習慣(R)」を組織に根付かせ、社員一人ひとりが自走する状態になるために必要な4つのポイントについてお話ししようと思います。

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この記事を書いたコンサルタント

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松村 聖也

株式会社FCE

東証一部上場コンサルティング会社にて、営業職に従事、北海道東北地区を担当し、トップセールスの成績を収める。 経営者・管理職・教員に対して、20,000名以上に対して研修を実施するとともに、年間約200社の経営相談を行う。外郭団体における役員としてトレーニング講師も務める。

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